「だって、2人でやったからここまで来れたんじゃんー」
「俺は許可出してない!!」
「え、ライブ配信のとき、いいって言ったじゃん?」
「____それは、明里が顔映さないって言ったから」
「本当は出したかったけど、奏がやだって言うから、そのまんまにしたのに」
「‥‥‥‥‥‥」頭痛くなってきた。
____ピンポン。
インターホンが鳴る。
「おおっ!!」
来た来た♪と軽い足取りで玄関に向かう。
こっちはそれどころじゃないんだけど。
「お邪魔しまーす!!」
「うっわ、マジの彼氏じゃん!!ほんとに来てたんだー!!」
‥‥‥‥なんだ?
開けた玄関に現れた3人の香水の匂いが、2人きりだった部屋に充満する。
「うちら、明里の大学の友達でーす」
「‥‥‥‥なんの用ですか?」
「うわ、こっわ!!」
「別に、SOU君の大事な明里ちゃんを取ったりしないってば!!」
「申し訳ないですけど、今、大事な話してるんで」



