「えー、なんでそんなキレんの?」
こわー、なんて。それ、絶対思ってないだろ。
「仕方ないだろ、ここまで来たら。削除とか____」
「え、別によくない?」
「‥‥‥‥は?」
「や、だってさぁ。あんたのお陰でこっちもお金入ってるわけ。分かる?」
「‥‥‥‥」
「なんなら今、あんたの分の出演料払ってもいーけど」結構儲かったしねぇ、と席を立つ。
「____いや、そういうことじゃなくて!!」
「じゃあなに?」
「アカウント、消してほしいって話」
「はぁ?‥‥‥‥んなこと、出来るわけないじゃん!!なに馬鹿なこと言ってんの!?」
馬鹿はどっちだよ。
「前にも言ったじゃん、今さら無理って」
「なんで」
「や、だってさ。フォロワー100万越えたし?奏がいなかったら、こんな有名にならなかったしー」
「俺も、明里がいなかったらこんなことになってないよ‥‥‥‥」
「ねっ?だから、無理♪」
「____いや、だから!!」人の話を聞けって。



