1人暮らしだし、バイトなんかの予定もあるだろうから。

とにかく、彼女の口から詳細を聞かないと、どうにもならない。




<いいよ>


そう返ってきて、その日の放課後。彼女の家に向かった。


理由を聞かれたけど、<話したいことがある>とだけ打ち込んだ。

どうせ話すんだから、ここでわざわざ言う必要もないと思った。





____ピンポン。



インターホンを押すと、すぐに彼女が顔を出した。

「おー!!」久々だね!!と、いつも通り。

「そうだね」と適当に返して、部屋に上がった。



「最近どう?」


「なんで」


「や、なんか、珍しいからさー」


「だって、明里、忙しいじゃん」


「だねー」最近暇すぎてバイトばっかだよ、と笑う。



こんなことを話している場合ではない。





「____あのさ」


「ん?」