「‥‥‥‥や、なんかさ、ほぼ毎日見てる気がして」そう言って、私の持っているプランターを映す。


「あ、これ、ですか」


「日直の仕事なのに、なんでシノがって思って」


ああ‥‥‥‥。


「忘れる人が多いので、放課後にやってたんですけど。いつのまにか、当番みたいになっちゃいまして‥‥‥‥」


「日直の人がやるんでしょ?」


「それは、そうですが‥‥‥‥」


「シノは、嫌じゃないの?」


「いや、というか‥‥‥‥私1人がやれば、いいだけなので‥‥‥‥」


「サボりたいとか、思わないの?」


「面倒なとこは、回されますから。特に気にはしてないです」




「‥‥‥‥あ、それで終わり?」私が水をあげ終わると、彼も立ち上がりかける。


「あ、あと、日誌がまだ‥‥‥‥」



自分の席に腰かけて、日誌を開く。あとは今日の感想を埋めるだけだ。






「‥‥‥‥やさしいよね」

今度は前の席の椅子に座って、こっちを見ている。


「なにがですか?」見られてると思うと、なんだかやりにくい。