「____ね、シノ」 「‥‥‥‥はい」 「そのまま、聞いてて」 「‥‥‥‥はい」 顔を合わせたら、もっと怖くなってしまいそうだから。 ____そうやって。 俺はまた、ここでも、逃げてる。 「____俺、"赤面症"なんだ」 「赤面症‥‥‥‥?」シノが、後ろで不思議そうにする。 「うん。恥ずかしいときとか、気温とか体温が上がったときとかに、なったり、するんだけど」 ____元々、俺は恥ずかしがり屋だった。 すぐ、赤くなってしまう。