淡色の君と、透明なセカイ


「ただいまー!!」収集疲れたよぉ〜!!と笑菜ちゃんが戻ってくる。


「お疲れ」


「んー」足元に置いてあった大きい水筒の中身を煽る。


「これ、なに入ってるんですか?」すごく重そうだけど。


「スポーツドリンク!!」



こんなに飲むのか‥‥‥‥。

運動部だからかな。



「笑菜ちゃんの、可愛いですね」


「あー、これ?」とハチマキを触る。

赤毛の混じった髪に、青色がよく映える。



「他のみんなも、結構やってんだよね」やってあげよっか?とこっちに近づいてくる。


「お、お願いします‥‥‥‥!!」


「んじゃ、ハチマキ貸して♪」



私から受けとると、くるくると結び始める。

こうやって出来るんだ‥‥‥‥。

器用だなぁ、と思う。



「はいっ!!できた!!」これ結べば完成だよ!!と私の頭に巻き付けてくれる。


「ありがとうございます‥‥‥‥!!」