‥‥‥おお。
座ってみると確かに、お尻が程よく沈み込んでいくように感じる。
「なんか、パソコン室の椅子に似てますね」背をもたれると、余計に。
「でしょ!?」やめられないんだよねぇ、と嬉しそうにする。
「ありがとうございました」
自分の椅子に座り直すと、固くて変な感じがする。
なるほど、こういうことか。
私が退いてすぐに、先生の椅子に座ってだらだらとし始める。
そんなにスカートが短くて大丈夫なのかな、といつも心配になるんだけど。
さすがに太ももの真ん中より上で、椅子に体育座りは‥‥‥‥。
「‥‥‥‥ん?なに?」
「‥‥‥‥いえ」
気が付いたら朝のお弁当を広げていた。
彼女とこうして、朝の時間に2人きりなのも珍しい。
元はといえば、私が時間を間違えて早く来てしまったからなんだけど。
まだ朝練も終わってない時間でどうしようかと思った。
私も、なにかしよう。
そういえば、図書室で借りた本がそろそろ返却日だったはず‥‥‥‥。
「____なんかさ、」食べていたものを飲み込んで、言う。



