____だから。





「‥‥‥‥あの」


「だから、独り言だって」
  

「分かってます。ごめんなさい‥‥‥‥」




だから、なにかか言わなくちゃって。思って。







「ただの、頑張り屋さんです」


____なんて。

ちょっと、間違ったかもしれないと思った。






けど。




「____なに、それ」




黄色がじんわりと、濃くなって。

視界がきらきら眩しくなって。





「もー‥‥‥‥‥」



同時に、顔を伏せた彼女を見て。      

よかった、と思う。





声が、ちょっと震えていて。


きっと、ずっとこうしたかったんじゃないかなって。

隣でうずくまる彼女の頭を()でながら思った。