掌に描いた「人」を飲み込んでいたら、いつの間にか吹奏楽部が壇上に上がっていて。






<次は、 美術部の 発表です>





____来た。


放送部の声が聞こえて、震える足を前に動かす。









「シノ」


ふと、卯の花色の声が聞こえた。







「「頑張ってー!!」」







隣で、笑菜ちゃんも応援してくれていて。


少しだけ、自信が持てた。