「____大丈夫かな」


「なにが?」いずみんがいつのまにか隣の席に座っていた。


「シノ、さっき他の子に話しかけられてたから」


「あー」麻ちゃんが勝手になんかしたんだろ、とピンク色の包みを出してくる。


「なにそれ?」


「弁当」


「いや、その柄」包みが、明らかに女の子用だと思うんだけど。


「あー、これな」洗濯してあんのがこれしか無かったの!!と教えてくれる。



包みは妹のだけど、特に気にしてない‥‥‥らしい。

大家族の家だとこういうこともあるのかもしれないな、と思いながら、鞄から取り出した弁当を広げる。



「別に、気にしなくていいんじゃねーの?」


「‥‥‥‥え?」






「お嬢は、サクが心配するほど弱くないだろ」






「____うん」


「なに、もしかしてそういう系?」


「え?」