たまに笑菜ちゃんに相談に乗ってもらいながら、計画を練ること数週間。

____あっという間に4月になった。



外は相変わらず真っ白で、冬に取り残されたような感覚になる。


白い息。透明な空気。

暖かくなるには、まだ時間がかかりそうで。





「____おはよっ!!」歩いていると、後ろから笑菜ちゃんが抱きついてくる。


「お、はよう、ございます‥‥‥」重い。けど、言えない。絶対気にする。


「おー、早ぇな」声のした方に目を向けると、泉くんが「よっ」と手をあげて見せる。


「おはようございます」


「もう見た!?」耳元でオレンジ色が光る。ちょっと眩しい。


「まだ」迷惑そうだから離れてやれ、と彼女を引き剥がす。


「あんまり人、いないですね‥‥‥?」


「ちょっと早く来すぎたかもな」まぁ、ゆっくり出来っからいいか、と足を進める。




「おー、盛況盛況」


下駄箱を通り過ぎて廊下に出ると、まだ早い時間なのに人だかりが出来ていた。

ちょうど、運動部の朝練が終わったくらいの時間。