「画伯って‥‥‥‥」隣で桜庭君が笑う。


「なんというか、表現が難しいんですけど」


「「うん」」





「魔法、みたいな」





「「ん?」」


「____あ、あの、別にファンタジーな感じではなく!!いろんな色で、1つの色を作っていく感じというか」


「へぇ」見てみたいな、と桜庭君が隣で言う。


「文化祭でも飾ってるので、見れると思います」


「え、そーなの!?」去年見そびれたわ、と悔しそうにする。


「____で、上手いの?」


「上手ですよ」


「へぇ」


「じゃあ、シノも絵上手いね」


「なんで私ですか」


「だって、そんな人に教わってるんだもん」描くの好きそうだったしさ、と笑う。


「‥‥‥‥だと、いいですけど」