「え、飯。行かねーの?」


「忘れてた」私達も慌てて食堂に向かう。




「________にしても、来年から後輩が来んのかー」


「そうですね」


「いずみんは苦労しなそうだよね」下にいるし、とカレーを食べている。


「それとこれとは別」言いながら唐揚げを口の中に放り込む。


「たいして凄くもねーのに"先輩凄いですね!!"って年下に無垢な()向けられんの耐えらんねーわ」


「あー、わかる」


「そういうものですかね‥‥‥‥?」それにしてもこのカレー、辛い。


「あ、福神漬けいる?」と泉君がカウンターから箱ごと取ってくる。いいのかな。


「ありがとうございます」少し多めに取って、カウンターに戻しておく。




「私は部活とかなかったので、人がいるのが慣れなくて‥‥‥‥」


「中学の時は?」


「興味があるようなものがなく‥‥‥‥」


「美術部大変だよなー」部員1人なんて寂しくね?と聞いてくる。


「いえ」

むしろ、ここから人が増えて上手くやっていけるかの方が、不安で仕方がないんだけど。