「やっと終わったよー!!」みんなありがとう!!と笑菜ちゃんが乱入してきたのは、それから数10分後。
「おー、おめでと」そんなんいいから、早く先生のとこ出してこいよ、と睨みつける。
「いーじゃん!!」みんなだけ話してたのに!と口を尖らせる。
「悪かったって、あとで話す」
「わかった!!」
「ほれ、行ってこーい」と言われて、図書室の扉を開けて出ていく。
「ありがとな、ほんと」その背中を見送る、温かい声。
「いやいや」
「力になれて、よかったです」
「そう言ってもらえると、おれもちょっとは楽だわ」と笑う。
ああ、ずっと、見てきたんだな、と。
その笑顔を見て思った。
「そろそろおれ以外にも、安心してほしいし‥‥‥‥」
「それが本音?」
「どーだか」
「喜ぶと、思いますよ」
「それはそれ。別に、目立とうとしてる訳じゃねーよ」知らんうちに、考えてるだけ。と視線を逸らす。
それって____。



