「あー、つっかれた‥‥‥‥」そう言って、机に突っ伏す。


「お疲れさまです」彼女がこうしているのは、珍しいなと思う。


「ほら、置いてくぞー?」動けなくなっている彼女のほっぺたをつつきながら、泉君が机にかかっていた荷物を肩に掛ける。


「分かってるってー‥‥‥‥あれ、あたしのバッグは?」


「おれが持った」



早よ行くぞ、と急かされて、私もみんなと一緒に廊下に出る。

このあとは笑奈ちゃんと桜庭君と一緒に、図書室でテスト勉強する予定。



「そいや、今日木曜じゃん」


「そうですよ‥‥‥‥?」


「いろいろあって忘れてたわ」みんなでやるか、と4人で図書室に入る。




「あー、ノー部活デー最高ー!!」椅子に座って伸びをする。


「運動部は、いつも大変そうですよね」猫みたいに伸びるなぁと思いながら、私も向かい側に座る。


「あのむさ苦しい連中とつるまなくていいだけで楽」


「そうなんですか‥‥?」


「つか、普通に練習が嫌」


「あー、分かるそれ」笑いながら、桜庭君が言う。


「ええ‥‥‥」それは、どうなんだろう‥‥‥?


話しながら、それぞれノートや教科書をテーブルに出す。




「____そいや、どうだった?」少し離れたところでパソコンと格闘している笑菜ちゃんを見ながら、こそこそと話しかけてくる。