「____あ、お帰り」
リビングに降りると、台所から声を掛けてくる。
「どうする?お風呂入っちゃう?」
「あの、手伝います‥‥‥‥!!」笑菜ちゃんが、料理をしているお母さんに声を掛ける。
「あら、いいのよ」そう言いつつも、なんだかうれしそうだ。
「でも、わがままで泊めてもらってるのに‥‥‥‥」
「じゃぁ、手伝ってもらおうかな」と、こっちに手招きしてくる。
「餃子‥‥‥‥?」
「お母さんこっち作っちゃうから、彩葉ちゃんお願いね」材料とエプロンを渡してくる。
「じゃぁ、作りましょうか‥‥‥‥」
「うん」
____エプロンをして、手を洗って。
お母さんから引き継いで、餃子の皮の縁を水で濡らす。
真ん中にボウルに入った餡を入れて、折り畳んだら完成。
「餃子ってさ」
「はい」
「作れるんだね‥‥‥‥?」
「「え?」」



