いいのかな‥‥‥‥‥‥?

でも、本人がいいならいいかな?と思いつつ、家に急ぐ。



「わー、ほんと遠いねー!!」(そう)に聞いたけど、と隣で言う。


話してたんだ。


「2時間くらいかかるので‥‥‥‥‥‥」






「お帰りー!!」玄関を開けると、お母さんが笑顔で出てくる。


「あら、女の子じゃない!!」


「うん‥‥‥‥」メッセージ、送ったと思うんだけど。


「かわいいー!!」いつの間にか私の隣をすり抜けて、わしゃわしゃと彼女の頭をなでくりまわしている。


「麻美 笑菜です!!」突然すみません、と頭を下げて、持っていた紙袋を渡す。


「苗字まで名前みたいー!!」と言いながら、紙袋を受け取ってリビングへ。




「大丈夫ですか‥‥‥‥‥‥?」玄関に立ち尽くしたままの彼女に声を掛ける。


「あ、うん。ごめん‥‥‥‥」なんかビックリして、と差し出したスリッパに足を通した。




「荷物、部屋に置いてきちゃえば?」案内してあげて、と言われて2階へ上がる。

がちゃ、と薄紫色が見えたら、私の部屋だ。



「すみません、狭くて‥‥‥‥」
彼女の部屋に比べたら、女の子っぽくはないかもしれない。


「んーん!!ありがと!!」この辺でい?とベッドの近くに荷物を下ろした。