「まあ、そういうことも‥‥‥‥あったり、なかったり」


「うわ、マジかぁ」


言いながら、何故か私に小声で「まともに聞いちゃダメだからね」と耳打ちしてくる笑菜ちゃん。

なんのことだろう‥‥‥‥?




「やるなぁ、サクも」


「いやほんと、そういうのじゃないから‥‥‥‥」


「つか、本気出したら学校の女子全員落とせんじゃね?」


「いやいやいや‥‥‥‥‥」流石にそれは無いって、と苦笑いする。


だんだんと、灰色になってくる。





「あ、あの‥‥‥‥!!」


「「「ん?」」」


「気に、なったんですけど‥‥‥‥」


「うん」いつもの色に戻ったのを見て、ちょっと安心する。


「皆さん、答え見てやるんですか?」


「ああ、コレ?」と笑菜ちゃんが膝に置いたワークを指す。


「「「そうだけど」」」


「答えって、見てやっていいものなんですか‥‥‥‥?」