「そ?みんなこんなもんじゃない?」


「そうなんでしょうか‥‥‥‥?」



少なくとも私の部屋はこんなに広くないし、お高そうなケーキも出てこない。

もちろん、壁にイルミネーションもない。



「壁にイルミネーションつけてんのは、お前くらいだろ」
やっぱ身体中にイルミネーション巻いた方がよかったんじゃね?と問題に目を移しながら言う。


いつの間にか、みんな課題をしている。




「____や、でも普通じゃない?これ」


「「「え」」」




「だって、女子の部屋じゃん?」


「なに、サク、女子の部屋行ったことあんの!?」


「連れ込まれたことは、何度かある」


「なんじゃそりゃ」


「いや本当に拉致られたというかなんと言うか」


「どうせ彼女だろー」


「いや、違う」


「‥‥‥‥まじかよ」なにしてんだコイツ、という目。


「違うと思う。少なくとも俺は」


「それはほら、向こうが思ってりゃ成立すんじゃねーの」既成事実的な?と付け加える。