「____もしもし‥‥‥‥?」


____あれから数日。
家事を終えて部屋に戻ると、電話が鳴っていた。



「____あ、シノ?よかった、出てくれて」

耳元で彼の声がした。


「ど、うしたん、ですか‥‥‥‥?」

友達と電話。
____しかも相手が男の子だとは、思ってもみなかった。



「あ、お嬢きた?」


「うん」


「じゃー始めるかぁ‥‥‥‥って、進行係が不在なんだけど」


「2人で電話?してたんですか?」


「ああ、グループ通話だから。全員で話せるやつ」


「麻ちゃんからいきなり電話来てビックリしたんだけど」


「あいつは、時と場所を考えねぇからな_____ちょ、ゲーム機壊れるって!!」


順番にな!!と電話の後ろできょうだいをたしなめている。




「いずみん、忙しそうだね」


「あー、みんなでゲームしてっから」後ろの方からぎゃあぎゃあと言い争う声が聞こえる。


「楽しそうですね」


「最悪だぞ、うるせーし」自分の部屋静かでいいわー、と愚痴をこぼす。