自分で巻き込んで、なんにも知らないですみたい な顔して。 それでいて、まっすぐで。 目の前に、一生懸命で。 そういうの、いちばん嫌。 「嫌いなタイプだろ、お嬢みたいなのは」 「そう言ういずみんはどうなの」 「おれは別にどーでもいいっつか、あんまり気にしない」 「自由人」 「まぁな」でも、と、続ける。 「同族嫌悪ってヤツなんだろ、どーせ」 「‥‥‥‥‥‥うっさい」 「ま、すぐ変われたら誰も苦労しねーよ」だろ?と視線を向けてくる。 「で、言うわけ?」 「なにが?」