「シノ、お守りどうする?」


「見たいです」



楽しそうに言い争っている2人を置いて、お守りの置いてあるテントに向かう。





「わ、すごいですね、巫女さんがたくさん‥‥‥‥」


「神社だからね」見たことないの?と聞いてくる。


「いつも行くところは、巫女さんがいなくて」


「そうなんだ」神社も色々だもんね、と言いながらお守りを見ていく。



色がカラフルで、眩しい。


可愛いのばっかりだ。





「____なんか、こうやって見てると」


「はい」


「シノの見てる世界を、ちょっとだけ覗けてる気がする」


「‥‥‥‥こっちの方が、眩しいですよ」


「そっか」




「桜庭君は、もう決まってるんですか?」


「うん、健康のお守りがいいかなー」と、1つずつ手に取っていく。


お婆ちゃんたちにあげるのかな。