「つか、お前らさぁ‥‥‥‥‥‥、どこ行くんだよ?」


「「初詣」」


「TPOって分かる?」おしゃれ過ぎんだよ、と笑う。


「おれとお嬢が霞むじゃんか」


「別にいーじゃん!!」


「いくねぇよ、一緒に来てんだよ!!」


「あの、大丈夫ですか‥‥‥‥‥‥?」ケンカにならないかヒヤヒヤする。


「これが通常運転だから」と、泉君が返してくる。


そうなんだ‥‥‥。





「向こうから来たけど、行列凄かったぞ」

早く行こうぜ、と泉君が先頭をきって手水の方に向かっていく。


みんなで手を清めたら、神社から延びる列に並ぶ。

最後尾には、巫女さんが寒そうに立っていた。






ようやくお賽銭のところにたどり着けたのは、
並んでから約2時間後。

すごく大きなお賽銭箱が3つも並んでいてビックリした。






____ぱんぱん、と4人の拍手が重なる。



これが夢じゃありませんように、と思う。

友達と初詣だなんて、数ヵ月前の私からは想像できない。



だからこれからも。色々、頑張っていきたいな____。