「実は今日、バイトの時間間違えて来ちゃってさー!!」
改めてシフト見たら、1時間も開いててさ!!と笑う。


「そうなんですね」



バイトの予定とか、見れるんだ‥‥‥‥。

なんか大人だなぁ、なんて思いながら、コロッケにかぶりつく。




「‥‥‥‥あ、美味しい」

お肉とジャガイモの比率が丁度よくて、あんまり脂っこくない。


「でしょでしょっ!!」

言いながら、彼女も隣で美味しそうに頬張っている。





「____なんか、変だったよねぇ」


「‥‥‥‥?」


「奏の話」


「‥‥‥‥そう、ですね」


「絶対なんか隠してるってー、あれ」

なんかモヤモヤするんだよねー、と言う彼女を見ると、もう空になったコロッケの袋を丸めていた。



「シノちゃんはどう思う?」


「____え」


「こっち来る前、なにがあったか気にならない?」