「んーん!!こっちは、土曜日にたまに入るくらいなんだ。
他にもコンビニとレストランのホールやってて、基本はそっちかなー」


「‥‥‥‥すごい、ですね」ホール。とは一体なんだろう。


「そ?‥‥‥ま、あんまり家にいてもなぁーって____あ」ふと、足を止める。



「シノちゃん、お腹空かない?」

私がどうしたんですか、と聞く前に、彼女はそう言って近くのお肉屋さんに入っていく。





「____はいっ♪」

しばらくして、目の前に差し出されたのはコロッケ。



「え、あ、あのっ‥‥‥!!」


「いいよ、遠慮しなくて。2人分買ったから!!」


「じゃ、じゃあ、お金を‥‥‥‥」


「んもー!!水くさいなー!!友達なんだから、(おご)られてよね!!」





「あの、どうして‥‥‥‥」

結局、「あたしが付き合わせてるんだからさ!!」という言葉に負けて、奢られることになった。