「____ありがとうございました」


お釣りを貰って、お肉屋さんをあとにする。

お肉って、結構重いんだな‥‥‥‥と思いながら商店街を歩く。



____今日はクリスマスということもあって、
どのお店にも人がひっきりなしに出入りしていた。

視界に浮かぶ色を見ながら、みんな忙しそうだなぁ‥‥‥‥なんて、呑気に考えていると。







「____あれっ!?シノちゃん!!?」

ほわん、とオレンジ色が浮かぶ。




「‥‥‥え」

声のした方を見ると、笑菜ちゃんがいた。





「えっ、えっ!?偶然だねー!!」そう言って黄色い笑顔を向けてくる彼女。



私服のせいか、なんだか学校の時よりも大人っぽく見えて‥‥‥。

別の人みたいで、ちょっと緊張する。
 


「そっ、そうですね‥‥‥!!」

____まさか1日のうちにクラスメイト2人と遭遇するなんて、思ってもみなかった。








「買い物?」私が持っているビニール袋を見て、笑菜ちゃんが言う。


「お母さんに、頼まれて‥‥‥」


「そーなんだ!!」そう言いつつも、離れる素振りはない。


「あ、‥‥‥‥笑菜ちゃん、は‥‥‥?」