きりが良いところで栗拾いは終了。
神社の方に戻ると参加者ご褒美にと小太郎と司が焼き芋と事前に少し拾った栗を蒸したものを参加者に振る舞う。
持って帰る者もいれば神社でお茶を貰い、その場で食べる者もいた。
参加者は白虎の風雅に話しかけていた。
欲のない者への対応は嫌がらず、普通に接していた。
紅葉たち三姉妹+氷空は風雅を横目に見ながら神社の大きな石に腰かけながら焼き芋と栗を楽しんでいた。
「一仕事終えた後の焼き芋は最高!栗はホクホク!」「そうだね!」
「楓さん、栗の皮をお剥きしました!」
「ありがとうございます」
氷空は自分よりも楓を優先しせっせと栗を剥いて食べやすくしてくれていた。
「なんか家来みたいね」
「違うわよ、私そんな風に思ってないから!」
「わかってます!僕が勝手にやった事です!」
美晴のツッコミに慌ててる楓と氷空。
ぎこちない空気がそうさせてしまうのかもしれない。
「敬語やめたら?親しい仲にも〜ってのはあるけど2人の場合は会ったばっかとはいえ、遠慮すごすぎだしさ!」
「え?」
美晴の指摘に戸惑う楓と氷空。
「紅葉姉は白虎様と知って唾かけたし、風雅様も紅葉姉にキスしたりして遠慮ない仲だよ?」
「紅葉と風雅様を基準にしちゃ駄目よ。…でも敬語はやめましょうか?」
「はい」
と、楓と氷空は話したのだが氷空の敬語は元々だったと知る。
食べ終わると栗を洗い、水に浸す作業を始める紅葉たち。
『それは何?食べないの?』
「水に浸すことで皮を柔らかくしたり栗に入ってる虫を追い出すのよ。浮いたり穴が空いてるのは虫が入ってるから捨てたり動物にあげるとかするんだよね」
『食べ物のことは詳しいんだね〜』
紅葉の解説に風雅は『食い意地の知恵』と理解した。
「美晴、アンタ明日大変ね〜栗の処理頑張って!」「え〜〜そんな〜」
紅葉が親指を立てグッ!とすると風雅も面白いのか紅葉と同じようにグッ!とした。
『おや?』
風雅が何かに気がつくと紅葉たちは同じ方向を向いた。
目線の先には小太郎と静香がいた。
「小太郎兄ちゃんと誰?美晴知ってる?」
「知らない」
「静香さんっていう小太郎兄貴と恋仲の人だ」
司は風雅にお茶を持って来たオマケで紅葉たちにもお茶を渡しながら説明する
「えっ?恋人いたんだ!」
「小太郎兄ちゃんは全然女っ気ないから気づかなかった」
「嘘!きゃあきゃあっ!!」
三姉妹はそれぞれが大興奮していた。
司は風雅をチラッと「早く紅葉を嫁にしてやってくれ」と視線を送った。
静香は焼き芋と栗を小太郎から手渡されお礼を言って帰っていった。
「それにしても静香さん…こんな時間に来るなんて珍しいな」
司は顎に手を置きつぶやく。
『どういうこと?オレはこの間初めてみたけど』
風雅は学校に遊びに行ったり神社にいても昼寝をしていて参拝者に興味はないので知らなかった。
「静香さんは平日の昼過ぎの午後に来るんです。毎日じゃなくて週に2、3回決まった曜日に。小料理屋をしているから夕方は忙しいはずなんですよね…」
『猫たちに探らせようか?』
「いえ、小太郎に聞きますよ」
兄の小太郎のために大事にしたくないので断わった司。
一方、三姉妹は小太郎の恋の話しで盛り上がっていた。女子パワーに氷空は置いてきぼりになっていた。
神社の方に戻ると参加者ご褒美にと小太郎と司が焼き芋と事前に少し拾った栗を蒸したものを参加者に振る舞う。
持って帰る者もいれば神社でお茶を貰い、その場で食べる者もいた。
参加者は白虎の風雅に話しかけていた。
欲のない者への対応は嫌がらず、普通に接していた。
紅葉たち三姉妹+氷空は風雅を横目に見ながら神社の大きな石に腰かけながら焼き芋と栗を楽しんでいた。
「一仕事終えた後の焼き芋は最高!栗はホクホク!」「そうだね!」
「楓さん、栗の皮をお剥きしました!」
「ありがとうございます」
氷空は自分よりも楓を優先しせっせと栗を剥いて食べやすくしてくれていた。
「なんか家来みたいね」
「違うわよ、私そんな風に思ってないから!」
「わかってます!僕が勝手にやった事です!」
美晴のツッコミに慌ててる楓と氷空。
ぎこちない空気がそうさせてしまうのかもしれない。
「敬語やめたら?親しい仲にも〜ってのはあるけど2人の場合は会ったばっかとはいえ、遠慮すごすぎだしさ!」
「え?」
美晴の指摘に戸惑う楓と氷空。
「紅葉姉は白虎様と知って唾かけたし、風雅様も紅葉姉にキスしたりして遠慮ない仲だよ?」
「紅葉と風雅様を基準にしちゃ駄目よ。…でも敬語はやめましょうか?」
「はい」
と、楓と氷空は話したのだが氷空の敬語は元々だったと知る。
食べ終わると栗を洗い、水に浸す作業を始める紅葉たち。
『それは何?食べないの?』
「水に浸すことで皮を柔らかくしたり栗に入ってる虫を追い出すのよ。浮いたり穴が空いてるのは虫が入ってるから捨てたり動物にあげるとかするんだよね」
『食べ物のことは詳しいんだね〜』
紅葉の解説に風雅は『食い意地の知恵』と理解した。
「美晴、アンタ明日大変ね〜栗の処理頑張って!」「え〜〜そんな〜」
紅葉が親指を立てグッ!とすると風雅も面白いのか紅葉と同じようにグッ!とした。
『おや?』
風雅が何かに気がつくと紅葉たちは同じ方向を向いた。
目線の先には小太郎と静香がいた。
「小太郎兄ちゃんと誰?美晴知ってる?」
「知らない」
「静香さんっていう小太郎兄貴と恋仲の人だ」
司は風雅にお茶を持って来たオマケで紅葉たちにもお茶を渡しながら説明する
「えっ?恋人いたんだ!」
「小太郎兄ちゃんは全然女っ気ないから気づかなかった」
「嘘!きゃあきゃあっ!!」
三姉妹はそれぞれが大興奮していた。
司は風雅をチラッと「早く紅葉を嫁にしてやってくれ」と視線を送った。
静香は焼き芋と栗を小太郎から手渡されお礼を言って帰っていった。
「それにしても静香さん…こんな時間に来るなんて珍しいな」
司は顎に手を置きつぶやく。
『どういうこと?オレはこの間初めてみたけど』
風雅は学校に遊びに行ったり神社にいても昼寝をしていて参拝者に興味はないので知らなかった。
「静香さんは平日の昼過ぎの午後に来るんです。毎日じゃなくて週に2、3回決まった曜日に。小料理屋をしているから夕方は忙しいはずなんですよね…」
『猫たちに探らせようか?』
「いえ、小太郎に聞きますよ」
兄の小太郎のために大事にしたくないので断わった司。
一方、三姉妹は小太郎の恋の話しで盛り上がっていた。女子パワーに氷空は置いてきぼりになっていた。