炊きたてのご飯へしゃもじを入れる。
 ふわりと湯気が顔へ当たる。
 そっとご飯をしゃもじでほぐして、アツアツのご飯を塩をとった手のひらへのせる。
 たちまち手のひらは真っ赤だ。
 すっごく熱い。
 それでもふんわりと握っていく。
 だってほら──おにぎりを頬張るあなたが、満面の笑みになるから。