この文集を書いている時点では、まだ大学の試験も受けていなければ、合格発表も出ていません。ですが、僕は必ず神楽くんと同じ、東京にある大学に行けると信じています。同級生の中で、誰よりも勉強に情熱を注いできたのだから。

神楽くんが僕のことを愛してくれているように、僕も神楽くんのことをずっと愛しているし、この先も愛していくつもりです。僕の一生をかけて、神楽くんに寄り添っていきたいと思っています。誰にも邪魔させません。時には苦しいと思うこともあるでしょう。ですが、僕と神楽くんにしか歩めない恋の道のりを、イノシシのごとく突っ走っていきます。

 僕のようなゲイ・・・、いや、多様性を認めてくれている、この高校に入学でき、楽しい高校生活を送れたこと、そして、神楽くんと出会えた男子寮ワンダーランドに入寮し、濃密な寮生活を送れたことは、僕にとって最高の思い出です。また、僕を1人の人間として扱ってくれたこと、および、同級生のみんな、校長・教頭先生並びに、各教科担当の先生方、寮母さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

皆さんがどんな職業に就くのか分かりませんが、これからもお元気で活躍してくれることを祈って、僕の文集の文章を締めたいと思います。3年間、ありがとうございました。お疲れ様でした。