晩夏光、あの夏の出逢いがきっとあたしの運命を変えてくれた。
 泣かないまま、土の中で一生を終えるところだった。あの日、大空があたしを見つけてくれたから、泣けよって、叫んでくれたから、今のあたしがいるんだ。
 出逢えて良かった。そして、忘れていた夏の日々を思い出せて良かった。

 あたしが君に気が付いて欲しかったんだ。
 願いが通じ合えたから、きっと──

 これから先も、ずっとそばにいてね。