耳元に光るダイヤのピアス。 他界した母が大事にしていた指輪。 私が幼い頃に父は亡くなってしまったけど、父が夫だったことは母の誇りだった。 病床で私は、父が母に贈った指輪を譲り受けた。 その石をピアスに加工して、今は私の誇りになっている。 二人の子供であったということの。