必用なのはなんだったのか。 離れる以外の選択肢があの時はなかった。 最後の記憶ばかり鮮明で、どうすれば離れることはなかったのかと後悔してばかり。 こうなってしまっては答えのないことだと頭ではわかっている。 でもこの傷が癒えるまでと自分に言い訳をして、悲しい気持ちに浸っている。