* * * 暑苦しい熱気に、目を開く。茜がこちらを覗き込んでいた。 「大丈夫、レイ? なんか、魘されてたけど……」 「……入道雲に呑み込まれる夢を見ただけだよ」 適当に嘯いて、私は立ち上がった。スカートに着いた砂を払って、茜に背を向ける。その時に茜から視線を逸らしたのは、己の弱い心の表れだろうか。 ……目を逸らしても、茜の背中に浮かんでいる数字は変わらない。 ──そこに浮かぶ『3』の数字は、私が犯した罪の証だった。