起眞市立高等学校、体育館内。
まさか…避難所がこことは驚きだった。
「さっき帰ろうとしたばっかなのに…また戻ってきてしまった…」
起眞市には対怪獣用の特設避難所がまだないため、避難所(震災時などの)として起眞高の体育館が用いられているわけだけど…
いまいち、俺はこの体育館に信頼性を置いてない。
なぜなら、この体育館、至る所からGの死骸が出るし、なぜか前は体育の授業にネズミが出て大騒ぎしたし…ぶっちゃけ古いと思っている…
「そろそろリフォームしねぇのかな…」
体育館以外は普通に新しい校舎な訳で、そこに関しては文句はない。
なぜなら最高だからだ。
だが、ここが避難所となると流石に話は別。
Gやらネズミやらが出るところで一日、泊まるなんてそれこそ無理難題な訳で…
ドオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
次の瞬間、体育館の一つの壁が破られ、天井から、血まみれの先ほどの赤い怪獣が現れる。
「え…?」
「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」」」」」
悲鳴が体育館に鳴り響き、先程まで座っていたくつろいで居た人たちが急になだれ込むように壊された壁の反対方向の出口に向かって走り出す。
「あれは…!!!か、怪獣!!!Vさんは!?」
「グフゥゥゥゥ…」
そう言いながら、火を口から漏らす鳥型の怪獣。
足が動いた人は良かったと思う。
俺は違った。
足が動かず、それどこか足に力が入らなかったので、尻餅をついてしまった。
「逃げなきゃ…」
小さく呟くも本の力は入れられない。
怪獣は、口を大きく開けると、口の喉の中に火の強大なパワーを溜め始めた。
逃げなきゃ…
そして、最大値に達したようで、パワーの溜まり方が止まる。
し、死ぬのか?俺は…
こんな所で!!!
くそぅっ!!!!!!
どうせなら…みんなに一言くらい…言ってから死にたかった!!!
俺は覚悟のつもりで、目を瞑ろうとしたがその時、怪獣の前に一人のピンク色のドレスを纏い、黒髪ロングヘアーで、とても奏音に似ている人が立っているのが見えた。
あの人。
危ないな
そう思った瞬間。
女の子の手元から、一つの白い光が放たれた。
そして次の瞬間、戦車の砲撃の如く、一本のビームが放たれる。
体育館全体に爆風を撒きあげると共に、ビームは一直線上にあった鳥型の怪獣の喉を突き刺し、血飛沫を上げさせる。
そして血飛沫が地面に着くよりも先に怪獣に追い討ちをかけるように、ビームが貫通された箇所が、大きな爆発を起こし、先程まであった筈の怪獣の首が吹っ飛んだ。
体育館に怪獣によって遮られていた太陽の光が差し込む。
そして怪獣が現れた時とは違う新たな光によって、俺は目を薄める。
怪獣が現れた時、放たれた光からは絶望しかなかった。
しかし、今のひかりはまるで希望を示唆しているようで…
「ひ、ヒーロー…」
俺はあることに気づき、何故か大声で
「ヒーローだぁぁぁ!!!!!!!!!」
と体育館全体に響き渡す。
すると、「ヒーローだ!!!ヒーローだ!!!!!!」と喜びの声が至る所で連鎖した。
「ヒーローが助けに来てくれたんだ!!!!!!!」
「つ、強すぎだろ!!!!!!!!!!!」
「良いぞヒーロー!!!!!!!」
そして、次の瞬間、横から体育館の横を何かが過ぎ去るようにして、そのヒーローはどこかへ消えていってしまった。
「ふう…緊張した〜…」
「お疲れ様です。奏音ちゃん。」
そして、突如として現れ、18レベルの巨大怪獣を一撃で倒したヒーローは後にこう呼ばれることとなった。
「とりあえず…救える命は救えて…よかった…」
『魔法少女、死刑執行人の奏音』と。
トワライトフェニックス レベル18
死者、637名
怪我人、2042名
戦死者、0名
突如として住宅街のど真ん中に出現した鳥型の巨大怪獣。
あたりを燃やし尽くす火を口の中から発射可能であり、広範囲による被害を出すことができる。
まさか…避難所がこことは驚きだった。
「さっき帰ろうとしたばっかなのに…また戻ってきてしまった…」
起眞市には対怪獣用の特設避難所がまだないため、避難所(震災時などの)として起眞高の体育館が用いられているわけだけど…
いまいち、俺はこの体育館に信頼性を置いてない。
なぜなら、この体育館、至る所からGの死骸が出るし、なぜか前は体育の授業にネズミが出て大騒ぎしたし…ぶっちゃけ古いと思っている…
「そろそろリフォームしねぇのかな…」
体育館以外は普通に新しい校舎な訳で、そこに関しては文句はない。
なぜなら最高だからだ。
だが、ここが避難所となると流石に話は別。
Gやらネズミやらが出るところで一日、泊まるなんてそれこそ無理難題な訳で…
ドオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
次の瞬間、体育館の一つの壁が破られ、天井から、血まみれの先ほどの赤い怪獣が現れる。
「え…?」
「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」」」」」
悲鳴が体育館に鳴り響き、先程まで座っていたくつろいで居た人たちが急になだれ込むように壊された壁の反対方向の出口に向かって走り出す。
「あれは…!!!か、怪獣!!!Vさんは!?」
「グフゥゥゥゥ…」
そう言いながら、火を口から漏らす鳥型の怪獣。
足が動いた人は良かったと思う。
俺は違った。
足が動かず、それどこか足に力が入らなかったので、尻餅をついてしまった。
「逃げなきゃ…」
小さく呟くも本の力は入れられない。
怪獣は、口を大きく開けると、口の喉の中に火の強大なパワーを溜め始めた。
逃げなきゃ…
そして、最大値に達したようで、パワーの溜まり方が止まる。
し、死ぬのか?俺は…
こんな所で!!!
くそぅっ!!!!!!
どうせなら…みんなに一言くらい…言ってから死にたかった!!!
俺は覚悟のつもりで、目を瞑ろうとしたがその時、怪獣の前に一人のピンク色のドレスを纏い、黒髪ロングヘアーで、とても奏音に似ている人が立っているのが見えた。
あの人。
危ないな
そう思った瞬間。
女の子の手元から、一つの白い光が放たれた。
そして次の瞬間、戦車の砲撃の如く、一本のビームが放たれる。
体育館全体に爆風を撒きあげると共に、ビームは一直線上にあった鳥型の怪獣の喉を突き刺し、血飛沫を上げさせる。
そして血飛沫が地面に着くよりも先に怪獣に追い討ちをかけるように、ビームが貫通された箇所が、大きな爆発を起こし、先程まであった筈の怪獣の首が吹っ飛んだ。
体育館に怪獣によって遮られていた太陽の光が差し込む。
そして怪獣が現れた時とは違う新たな光によって、俺は目を薄める。
怪獣が現れた時、放たれた光からは絶望しかなかった。
しかし、今のひかりはまるで希望を示唆しているようで…
「ひ、ヒーロー…」
俺はあることに気づき、何故か大声で
「ヒーローだぁぁぁ!!!!!!!!!」
と体育館全体に響き渡す。
すると、「ヒーローだ!!!ヒーローだ!!!!!!」と喜びの声が至る所で連鎖した。
「ヒーローが助けに来てくれたんだ!!!!!!!」
「つ、強すぎだろ!!!!!!!!!!!」
「良いぞヒーロー!!!!!!!」
そして、次の瞬間、横から体育館の横を何かが過ぎ去るようにして、そのヒーローはどこかへ消えていってしまった。
「ふう…緊張した〜…」
「お疲れ様です。奏音ちゃん。」
そして、突如として現れ、18レベルの巨大怪獣を一撃で倒したヒーローは後にこう呼ばれることとなった。
「とりあえず…救える命は救えて…よかった…」
『魔法少女、死刑執行人の奏音』と。
トワライトフェニックス レベル18
死者、637名
怪我人、2042名
戦死者、0名
突如として住宅街のど真ん中に出現した鳥型の巨大怪獣。
あたりを燃やし尽くす火を口の中から発射可能であり、広範囲による被害を出すことができる。