明るい部屋、蝋燭が立っていた後の残る木製の机。

そして俺たちは、その机を取り囲む。

「どう?奏音の攻撃の分析終わったか?」

パソコンのようなものを一枚開いて、そのキーボードのような物をポチポチと押して、分析のようなものを進めるベリアル。

「もうちょっとで終わる…」

そして、しばらくした後、ポチポチとなっていた音が、一つのちょっと大きな音で収束する。

エンターキーを押したような仕草をしたベリアルは「できた。」と一言。

「ほんと!?やったね!!ベリアル!!!」

「ああ。ライラのお陰だ。」

ライラ今回何もしてないけどな。

「で、奏音のあの攻撃って…一体どんなのだったの?」

「奏音の攻撃な…あれは多分、防げないタイプのやつだ。」

は?????

「え?防げないってどういうことだ…?」

「原子を破壊して突き進む。そういう攻撃だ。」

驚きのあまり、口が塞がらない。

「原子を…破壊?つまり…何かを盾にして防いでも貫通すると?」

「ああ。でも、今回の怪人と、奏音の距離が大体1キロくらい離れていて、そんでもって、直径40cmのビーム。元々は直径1m程だったわけだから、まあ、ずっとそのビームよりも早く走ってたらいつか範囲外に出て効力はなくなる。つまり、ビームが撃たれたら、逃げれば勝てる。大体マッハ1か2くらいで発射されるし、まあ、イケるだろ。ユミーなら」

「お前、俺を信用しすぎな?」

「まあいいじゃん!!それよりもさ!!もうちょっとで作戦実行時間だよ!!!」

時計を見ると、4時37分と刻まれたデジタル時計。

「ホントだな。それじゃあ、行くとするか。」

俺らは4人は一気に立ち上がる。

「奏音以外のヒーローは大丈夫なのか?」

「レベル的には不安は無いけど…もしかしたら…ってこともあるしね…」

「私は大丈夫!!!だって強いもん!!!」

「油断は禁物だぞ?だから…」

俺は、手のひらからグロックベレッタ92のシルバーverを生成する。
そして、コッキングし、弾丸を薬室の中に送り込んだ。

薬室にある弾丸を念のためにチェック。
ちゃんと入っている。

「本気で行こうぜ!!!!革命を起こすんだからな!!!!!!」

「「おうよ!!!!!」」

俺らは行く。

能力者の俺らに不条理な世界を変えるため。

差別されている人たちのため。

正義を掲げている奴らを正すため。

「RI、出撃!!!!!」

俺らは玄関の扉を開けた。

悪の元、正義を正すために。





怪人カマニュートCC レベル13
死傷者:0人
怪我人:38人
戦死者:0人

RIのベリアルによって作られた改造人間。
死刑囚を使って作られた怪人で、Vを攻撃しようとすると、自滅するようになっている。
主に引きつけ役などに使われる量産型。
薬を投与することで成れるため、一種の覚醒剤だと言える。