私はグランとセセラギの村に来ている。村には建物が少ない。だけど田畑が多いようだ。
現在、グランと荷馬車の後ろに立ち警備をしている。
グランの話では盗賊などに盗まれないために警備をしていると云うことらしい。
なんか沈黙が続いていてつらい……。でも、これは仕事なのよね。余計な会話をしない方がいいと言われたし……。
そう思いながら周囲を見回した。
広場のような所に人が集まっている。
何かあるのかしら? グランに聞いてみたいですが……今は無理です。
そうこう考えてると視線を感じグランの方をみた。
どうしたのかしら? 私……何かしてしまったのでしょうか……。
そう思い自分の体を見回す。
それに気づいたのかグランは慌てて正面を向いた。なぜか顔が赤いようにみえる。
やはり……どこか体の調子が悪いのでしょうか?
私は心配に思いグランをみつめた。
★♡★♡★
どうしてもメルナをみてしまう。ああ……今なんて思われただろう。変に思われなかっただろうか?
駄目だ! 警備に集中しないと……でも、どうしてもメルナが気になる。
オレはそう自問自答しながら広場の方をみた。
集会か? まさか反乱を起こす気じゃないよな。ここ最近、村に武器や防具……アイテムに食料などを集めている。……思い過ごしならいいが。
そう思い何もないことを願い広場を眺める。
もし反乱を起こすとすれば見過ごすわけにはいかない。悪いのが国だとしても……村の者たちだけでは無理だ。
ただ無駄死にするのがおち。でも……誰が指揮をとっているんだ? 恐らく村の者じゃない。そうなると……。あとで調べてみるか。
そう考えが纏まるとオレは再びメルナの方へ視線を向ける。
そういえば、もし反乱が起きたらメルナはどうなるんだ? できれば巻き込みたくない。一緒に逃げるか? いや……そんなことができる訳がない。
メルナだけを逃がすか……それしかない。でも、できるなら離れたくないしな。あーどうしたらいいんだぁ~。
そう心の中で叫びオレは空を見上げた。……泣きたいと思いながら。
★♡★♡★
ここはフェルミゴ城の東側にある貴族の屋敷街。そしてガゼム公爵の屋敷だ。
この屋敷の一室ではラクリウスが机に向かい書類を眺めている。
(メルナセリア……こうも簡単に屋敷を出ていくとはな。だが……一日も経っていないと云うのに、こうも寂しいものなのか?
まさか……これほどまでに存在が大きいとは思わなかった。それだけじゃない……まだ結婚もしていないのに、これだけの雑務を熟していたのか)
そう思いながら書類にサインをした。
(恐らく戻ってこないだろう。だが……このままでは隣国に赴いている父上になんと言われる? それだけじゃない……メルナセリアの家であるリノイ公爵家との関係も壊れる。
まだ間に合うか……なかったことにしてしまえば。親同士は、まだこのことを知らないはずだ。
姉上も……まだ話していないと言っていたしな。それにパーティーでのことは誤魔化せばいい)
そう考えが纏まると不敵な笑みを浮かべ遠くをみつめる。
「フッ……偶には外を散歩してみるか。まだ、この町に居るだろうからな」
そう言い立ち上がりラクリウスは部屋を出ていった。
現在、グランと荷馬車の後ろに立ち警備をしている。
グランの話では盗賊などに盗まれないために警備をしていると云うことらしい。
なんか沈黙が続いていてつらい……。でも、これは仕事なのよね。余計な会話をしない方がいいと言われたし……。
そう思いながら周囲を見回した。
広場のような所に人が集まっている。
何かあるのかしら? グランに聞いてみたいですが……今は無理です。
そうこう考えてると視線を感じグランの方をみた。
どうしたのかしら? 私……何かしてしまったのでしょうか……。
そう思い自分の体を見回す。
それに気づいたのかグランは慌てて正面を向いた。なぜか顔が赤いようにみえる。
やはり……どこか体の調子が悪いのでしょうか?
私は心配に思いグランをみつめた。
★♡★♡★
どうしてもメルナをみてしまう。ああ……今なんて思われただろう。変に思われなかっただろうか?
駄目だ! 警備に集中しないと……でも、どうしてもメルナが気になる。
オレはそう自問自答しながら広場の方をみた。
集会か? まさか反乱を起こす気じゃないよな。ここ最近、村に武器や防具……アイテムに食料などを集めている。……思い過ごしならいいが。
そう思い何もないことを願い広場を眺める。
もし反乱を起こすとすれば見過ごすわけにはいかない。悪いのが国だとしても……村の者たちだけでは無理だ。
ただ無駄死にするのがおち。でも……誰が指揮をとっているんだ? 恐らく村の者じゃない。そうなると……。あとで調べてみるか。
そう考えが纏まるとオレは再びメルナの方へ視線を向ける。
そういえば、もし反乱が起きたらメルナはどうなるんだ? できれば巻き込みたくない。一緒に逃げるか? いや……そんなことができる訳がない。
メルナだけを逃がすか……それしかない。でも、できるなら離れたくないしな。あーどうしたらいいんだぁ~。
そう心の中で叫びオレは空を見上げた。……泣きたいと思いながら。
★♡★♡★
ここはフェルミゴ城の東側にある貴族の屋敷街。そしてガゼム公爵の屋敷だ。
この屋敷の一室ではラクリウスが机に向かい書類を眺めている。
(メルナセリア……こうも簡単に屋敷を出ていくとはな。だが……一日も経っていないと云うのに、こうも寂しいものなのか?
まさか……これほどまでに存在が大きいとは思わなかった。それだけじゃない……まだ結婚もしていないのに、これだけの雑務を熟していたのか)
そう思いながら書類にサインをした。
(恐らく戻ってこないだろう。だが……このままでは隣国に赴いている父上になんと言われる? それだけじゃない……メルナセリアの家であるリノイ公爵家との関係も壊れる。
まだ間に合うか……なかったことにしてしまえば。親同士は、まだこのことを知らないはずだ。
姉上も……まだ話していないと言っていたしな。それにパーティーでのことは誤魔化せばいい)
そう考えが纏まると不敵な笑みを浮かべ遠くをみつめる。
「フッ……偶には外を散歩してみるか。まだ、この町に居るだろうからな」
そう言い立ち上がりラクリウスは部屋を出ていった。