佐藤朝香、高校1年生。高校生活初めての2学期を迎えました。私には、友達がいません。部活も所属していません。教室の隅にいる、平凡な女子高生です。そんな生活をしている私に、君が話しかけてきた。
「石川夕陽です。よろしくね!」
それは十数分前の事。
2学期の始業式が終わり、先生を教室で待っていると、こんな話が聞こえてきた。
「今日、転校生が来るらしいよ!」
「マジで?イケメンかなぁ。それとも、美少女とか!」
「わかんないけど、超楽しみ!」
そんなことを言っていたけど、私には関係ない。