「私の存在は奇跡なのよ? だから、もしあなたがここで私を切るというのならそれはこの奇跡を造った仏を切るも同じこと。そんなことしたら、どうなるかわかるでしょ?」と、若干凄みを利かせる。

「そ、そんな戯れ言を!」

 戯れ言?今、バカにしたよね? だけど、そのわりにビビッている。
 __いける。
 そう思った私はポケットから秘密兵器を取り出す。

「な、何を!」

 私が動く度に物部さんはビクビクとしているのがわかる。

「愛と、正義の、美少女JK! 末代まで呪うわよっ!」

 わよっ!で、ボールペンの後ろについたライトをつける。
 一回やってみたかった。小さい時に憧れていたアニメのヒーロー。ポーズだって熟知している。