「皇子!」
難波宮から飛び出すと目の前には大軍が押し寄せていた。だけど、その人達の服に見覚えがある。確か飛鳥宮で増築作業をしていた使用人達と同じ服。
「優花殿!?」
その中に罪人のように後ろ手に縛られた皇子の姿が見える。
「皇子!」
「来てはならぬ!」
声を荒げて取り乱す姿を私は初めて見た。わかっている。それだけ危険な状況だということを。
「優花殿!」
その隣に同じように手を拘束された塩谷さんと舎人さんがいる。
酷い。どうして、こんなことをされなければならないのだろう。
難波宮から飛び出すと目の前には大軍が押し寄せていた。だけど、その人達の服に見覚えがある。確か飛鳥宮で増築作業をしていた使用人達と同じ服。
「優花殿!?」
その中に罪人のように後ろ手に縛られた皇子の姿が見える。
「皇子!」
「来てはならぬ!」
声を荒げて取り乱す姿を私は初めて見た。わかっている。それだけ危険な状況だということを。
「優花殿!」
その隣に同じように手を拘束された塩谷さんと舎人さんがいる。
酷い。どうして、こんなことをされなければならないのだろう。