苦しいっ、千耀(ちあき)っ。


 なんということだっ。

 こんなにも激しいキス。


「苦しい?」


 千耀の言葉に。
 頷く、小さく。


「じゃぁ、もっともっと苦しんで。
 俺のこと悲しませた罰」


 やっぱり‼
 聞こえていたのかっ、あのときの会話っ。



 それからも。
 続いた、鬼のように苦しい千耀のキスが。


 このキスは。

 あのとき。
 千耀がくれた飴。
 それよりも、もっともっと甘かった。












 *end*