五月蠅いストーカー釣女子は私にハーブティーをご馳走してくれた。

今日のポットの気分はペパーミントらしく爽やかな香りが鼻孔を抜ける。

結局、彼女に横取りされた野性の鮎と囮の鮎をあわせて10匹だったから。

5匹ずつ素焼きで食べる事にした。石でかこって、木炭を寄せ集める場を作り、串刺しにした鮎を焚き火の元に設置する。

いよいよ着火だ。揺れる炎を見ていると、イライラしていたのが馬鹿らしくなった。
もう1杯ペパーミントティーを頂く。

焼き鮎が食べ頃な具合で、道具を使って焚き火から焼き鮎を取り出す。

熱いから冷まして、さわれる様になってから、棒を持ち、鮎にかぶりつく。

「美味しい」素直な気持ちが声になる。

「だよね」と彼女も鮎にかぶりつく。静寂な川のせせらぎしかない空間で私達は川の魅力を満喫した。



で、その後は彼女と連絡先を交換して長くつきあおうと二人で笑った。