兄貴のはしたない写メが届いた。会社の宴会で演し物としてやったおふんどし姿に、背景を合成したらしい。いつの日にか私を悩ました悪夢を彷彿する、感じなくてもいい罪悪感を感じて胃が痛くなる、メンタル豆腐な、不幸な私。とにかく、メールを開けた瞬間に、ワイシャツ姿におふんどし、その部分が目に焼きつき、おぇっと思う。それを奥さんが後ろから覗きこみ「義兄さん、本当にあなたにそっくりね」と笑ったので、いけない雑誌を見つかったかの様な中学男子の様に、あわあわしていると、「よかった」と私の肩に顔をのせるので、心拍数をあげながらも「何が?」って疑問をぶつけた。
「あなたが世間一般の男性じゃなくて、私を虜にする素敵な女性で」と、えへへと笑う彼女の髪が首にくすぐったいから、あわあわしてた事も忘れ、知的探求心というよりは、単なる好奇心で私は、その顔を見てみようと思いふりかえろうとした。すると「ダメ」と奥さんが慌てて私の姿勢を固定する。「どうしたの?」と聞くと「けっこう純愛メロドラマみたいなセリフ吐いたんだよ」と、彼女の私の肩にのせた顎が温かくなってゆく。「赤面してるの?」と意外そうな声をかけた。すると「にぶちん」と恥ずかしげな声と共に、両方のほっぺたをぎゅっとつねられた。奥さんに言わせると鈍感?な私は「あうち」と、照れかくしにただただ付き合うのであった。
了
「あなたが世間一般の男性じゃなくて、私を虜にする素敵な女性で」と、えへへと笑う彼女の髪が首にくすぐったいから、あわあわしてた事も忘れ、知的探求心というよりは、単なる好奇心で私は、その顔を見てみようと思いふりかえろうとした。すると「ダメ」と奥さんが慌てて私の姿勢を固定する。「どうしたの?」と聞くと「けっこう純愛メロドラマみたいなセリフ吐いたんだよ」と、彼女の私の肩にのせた顎が温かくなってゆく。「赤面してるの?」と意外そうな声をかけた。すると「にぶちん」と恥ずかしげな声と共に、両方のほっぺたをぎゅっとつねられた。奥さんに言わせると鈍感?な私は「あうち」と、照れかくしにただただ付き合うのであった。
了