「えっと…、唯はさ昔俺が、誘拐されそうになったこと覚えてる?」

『え?あぁ、小学生の時の?』

「うん、それそれ。あの時、唯が俺のこと助けてくれてから、なんとなくだけど意識し始めたかな…。」

『そうなんだ。』


あおは、昔はかっこいいというよりは、キレイ系で…

顔が良すぎるがゆえに、変な人からよく声をかけられていた。

たまたま、夕方家の近くの公園であおが1人でサッカーボールで遊んでいると、男の人から声をかけられてしまい、連れて行かれそうになってしまった。

さすがのあおも、体格差では勝てなくて困っていると…

俺は偶然、書道教室の帰りで、あおを見つけてしまったのだ。