あおと会えないまま月曜になってしまった。


「唯!起きなさーい。」

今日も母親の声で目が覚めて、トボトボと階段を降りた。けれど、いつも待ってるはずの、あおの姿はなかった。


「おはよう。唯、碧くんとケンカでもしたの?」

『おはよう…。ケンカなんかしてないよ。』

ケンカなんてしてない。するはずがない。だって俺らは一度だって、ケンカをした事がない。

優しすぎるあおは、いつだって俺を許してしまうから。