『あお?』

あおは、下を向いたまま、黙って何も言わない…。

俺は心配で覗きこもうとすると、


「俺は…、」

「俺は、唯が好きだよ。」

『え?』

あおは、泣きそうな顔をして俺を見た。

「ずっと好きだった。言うつもりなんてなかった…。俺は、唯が、隣にいてくれるなら、それだけで良かったから。けど、ごめん…。もう我慢出来なかった。」


俺は、今まで、見たことのないあおの表情と、

真っ直ぐ過ぎる告白に、思わず全身が熱くなった。


けれど、俺は何にも言えなくて、ただ驚くことしか出来なかった…。