2月14日。彼女がいない俺たちにとっては、特に予定もなくて、毎年この日になると、コンビニでチョコレート菓子を買って、2人で食べるのがいつもの定番になっていた。

今年も、それは変わらなくて、学校帰りにコンビニに立ち寄って、何を食べようかあおと選んでた。

「唯ー、決まった?」

『うん!今年はチョコまんにする。』

レジ横に並ぶガラスケースを指差しながら答えた。

「いいね。」

あおがレジに向かい、後ろをついて行く。

コンビニを出た後、あおが半分にしてくれたチョコまんを受け取った。