先輩たちに軽く会釈をしながら静かに書道室へ入った。

『これが、俺の書いたやつ。』

小声で、あおに耳打ちした。

あおは、俺の字をゆっくり眺めていて、

「唯の字はすごいな、毎回新しく更新されていくね。」

『そう?ありがと。』

親友の感想に少し恥ずかしくなったけど、しばらく一緒に眺めることにした。