だけど詠斗はまだパジャマ代わりのジャージ姿だから、寮から出ることはできない。
「別に、なんでもないよ」
燐音はやはり目を合わせること無くそう返事をして朝食もとらずに学校へ向かったのだった。
とはいえ、昨日の夜からなにも食べていないのでお腹は減っていた。
一度学校の校門を通り過ぎて近くのコンビニでおにぎりとお茶を購入して、イートインスペースでそれを食べた。
無駄な出費だと思うけれど、今はどうしても詠斗と一緒にいられないから仕方ない。
あのキスに意味をもたせようと期待した自分が悪かったんだ。
そして勝手にショックを受けているだけだ。
頭では理解しているのに認めたくなくて、つい詠斗と距離を置いてしまう。
小さなおにぎりをひとつ食べ終えた燐音は大きくため息をついて「ごちそうさま」と、口の中で呟いた。
今から学校へ向かうのが憂鬱だ。
だけど1年生の1学期でサボる気にはなれなかった。
燐音は仕方なく重たい体を引きずるようにして学校へと向かったのだった。
「別に、なんでもないよ」
燐音はやはり目を合わせること無くそう返事をして朝食もとらずに学校へ向かったのだった。
とはいえ、昨日の夜からなにも食べていないのでお腹は減っていた。
一度学校の校門を通り過ぎて近くのコンビニでおにぎりとお茶を購入して、イートインスペースでそれを食べた。
無駄な出費だと思うけれど、今はどうしても詠斗と一緒にいられないから仕方ない。
あのキスに意味をもたせようと期待した自分が悪かったんだ。
そして勝手にショックを受けているだけだ。
頭では理解しているのに認めたくなくて、つい詠斗と距離を置いてしまう。
小さなおにぎりをひとつ食べ終えた燐音は大きくため息をついて「ごちそうさま」と、口の中で呟いた。
今から学校へ向かうのが憂鬱だ。
だけど1年生の1学期でサボる気にはなれなかった。
燐音は仕方なく重たい体を引きずるようにして学校へと向かったのだった。