このまま順調に終わってくれればきっと今までにない学生生活を送ることができる。
それこそが燐音にとっての希望だった。
のだが……。
「はじめまして! 日向詠斗です!」
特別明るく弾むような声が聞こえてきて燐音は視線を向けた。
金髪に少し日焼けした健康そうな肌。
長い手足に輝くような白い歯。
日向詠斗が笑顔で挨拶をしていた。
その笑顔は自分にはないもので、一瞬視線が釘付けになってしまう。
「小学校の頃からバスケしてます! 高校でも続けるつもりです」
バスケときいて燐音はひどく納得した。
あの陽キャはバスケをして培ってきたものなのだろう。
日向詠斗の容姿とバスケがあまりにもしっくりきているので、嫉妬すら覚えない。
「詠斗、今年も1年よろしくな!」
「あぁ、もちろん」
「俺もバスケ部に入るんだ。今度はポジション争いも負けないからな」
「俺だって負けないからな」
それこそが燐音にとっての希望だった。
のだが……。
「はじめまして! 日向詠斗です!」
特別明るく弾むような声が聞こえてきて燐音は視線を向けた。
金髪に少し日焼けした健康そうな肌。
長い手足に輝くような白い歯。
日向詠斗が笑顔で挨拶をしていた。
その笑顔は自分にはないもので、一瞬視線が釘付けになってしまう。
「小学校の頃からバスケしてます! 高校でも続けるつもりです」
バスケときいて燐音はひどく納得した。
あの陽キャはバスケをして培ってきたものなのだろう。
日向詠斗の容姿とバスケがあまりにもしっくりきているので、嫉妬すら覚えない。
「詠斗、今年も1年よろしくな!」
「あぁ、もちろん」
「俺もバスケ部に入るんだ。今度はポジション争いも負けないからな」
「俺だって負けないからな」