あれよあれよと時間が過ぎていって、気がつけば親睦会が翌日に迫ってきていた。
前日の今日、燐音と詠斗はそれぞれ泊まるための準備を部屋で進めていた。
「タオルとかは宿泊施設にあるよな? あとあドライヤーとかか?」
小さめの旅行かばんには着替えを入れればもうパンパンだ。
その中にドライヤーまで詰め込もうと、詠斗は必死だ。
「ドライヤーも施設に備え付けのものがあるって聞いたよ」
燐音は歯ブラシと歯磨き粉をカバンに突っ込みながら答えた。
コップは施設にあるものを使わせてもらうつもりだ。
「そっか。じゃあいらないか」
と、ドライヤーは諦めて髪につけるワックスや手鏡を準備しはじめる。
その反面燐音は身の回りで最低限必要なものだけ入れると準備は早々に終わってしまった。
そして呆れ顔で詠斗を見つめる。
「手鏡なんて入れてるから荷物が増えるんじゃないか?」
「でも、手鏡くらい必要だろ」
「鏡くらいは施設にあるだろうし、登山をするんだから鏡なんて持ち歩かないと思うけど」
燐音に言われて詠斗は顎に手を当てて考え込んでしまった。
前日の今日、燐音と詠斗はそれぞれ泊まるための準備を部屋で進めていた。
「タオルとかは宿泊施設にあるよな? あとあドライヤーとかか?」
小さめの旅行かばんには着替えを入れればもうパンパンだ。
その中にドライヤーまで詰め込もうと、詠斗は必死だ。
「ドライヤーも施設に備え付けのものがあるって聞いたよ」
燐音は歯ブラシと歯磨き粉をカバンに突っ込みながら答えた。
コップは施設にあるものを使わせてもらうつもりだ。
「そっか。じゃあいらないか」
と、ドライヤーは諦めて髪につけるワックスや手鏡を準備しはじめる。
その反面燐音は身の回りで最低限必要なものだけ入れると準備は早々に終わってしまった。
そして呆れ顔で詠斗を見つめる。
「手鏡なんて入れてるから荷物が増えるんじゃないか?」
「でも、手鏡くらい必要だろ」
「鏡くらいは施設にあるだろうし、登山をするんだから鏡なんて持ち歩かないと思うけど」
燐音に言われて詠斗は顎に手を当てて考え込んでしまった。